日本山岳耐久レース(24 時間以内)〜「長谷川恒男 Cup」にご参加いただきありがとうございます。参加者の皆様は、日頃より山岳あるいはロードにおいて、十分な練習を重ねておられることと存じますが、このレースは距離の長さはもとより、標高 1,000〜1,500 メートルの山岳地帯を舞台に一切のサポートを禁止とし、昼夜に渡り行われ自己の限界に挑戦する過酷なレースです。
いったん事故(ケガ)等が発生いたしますと、病院に到着し、医師の診断を受けるまで数時間を要することになります。どうかセイフティ&パーフェクト・ランを心掛け、ご参加にあたりましては、次の諸事項を熟読していただき、豊かな自然を誇る奥多摩全山に繰り広げられます、この耐久レースを十分に楽しんでいただければ幸いに存じます。
▼制限時間について
スタート日時は、10月8日(日)13:00に、あきる野市立五日市中学校の校庭からスタートとします。レースは各所に制限時刻を設け、これを超えた選手はレースを中止し、役員の指示に従ってください。
・予備関門は7.0km入山峠、制限時刻を1日目16時とします。
・予備関門は15.2km醍醐丸、制限時刻を1日目19時とします。
・第1関門は22,66km浅間峠、制限時刻を1日目22時とします。
・第2関門は42.09km月夜見第2駐車場、制限時刻を2日目4時とします。
・第3関門は58.0km御岳山(長尾平)、制限時刻を2日目10時とします。
・フィニッシュは71.5km五日市会館、制限時刻を2日目13時とします。
▼計測について
定められたコースを完走するのに要した所要時間の少ない選手から順位を決定するタイムレース方式です。順位はグロスタイム(「スタート時刻」からあなたがフィニッシュするまでのタイム)での算出となります。記録は計測用のRSタグを使用し、各関門およびフィニッシュにおいて計測をおこないます。RSタグは必ず左右のシューズに1枚ずつ取り付けて、スタートラインへお越しください。未装着での参加は失格です。
地面から30cmまでの高さが、確実に計測できる範囲です。ザックなどに取り付けると計測できません。またシューレースが無いシューズを使用する方は、専用のバンド(受付脇のヘルプデスクにて配付)を使って必ず足首に装着してください。
RSタグは、フィニッシュ、リタイアにかかわらず、すべて回収します。持ち帰ることのないようご注意ください。
RSタグを紛失した場合は、競技途中での再発行はできません。また未返却、紛失の際は有償となり、費用を請求させていただきます。
▼アスリートビブス(ナンバーカード)について
アスリートビブス(ナンバーカード)を付けないで大会には参加できません。かならず前方の役員から見えやすい胸や腰の正しい位置に付ける必要があります。取り付ける時に折り曲げたり小さくすることは禁止です。
アスリートビブスは、スタートブロックごとに色分けされています。指定された位置に整列してください。
ブロック分けは、下記の順となります。
①エリート競技者としてエントリーされ、大会の定めた資格条件を満たした方。
②一般競技者としてエントリーされ、パフォーマンスインデックスの高い方。
関連リンク:未来への飛翔 ハセツネが切り拓く新たな世界 (hasetsune.jp)
※お渡しするアスリートビブスは1枚になりました。
▼ポール(ストック)の使用について
ポールは第1関門まで使用できません。ポール並びにこれに代わる杖等はスタートから第1関門の浅間峠までは使用できません。その区間においては、ポール並びに杖等はザックの中に収納するかザックに装着するものとし、手に持って走行することも禁止です。
指定区間より前で手持ちをした選手は役員がストップを命じますので、役員の指示に従ってください。
自然保護(植生への影響)を考え、ポールには必ずプロテクション(先端カバー)を付けてください。
▼リタイアについて
病気、ケガ等により体調が思わしくなく、競技を続けることが困難になった場合は本部または役員に連絡し、その指示に従ってください。連絡無き下山や帰宅はおこなわないでください。また、リタイアした選手は極力保温に努めてください。
リタイアした選手は、役員の指示により下記指定コースを使用して下山していただきます。
① 入山峠⇒盆堀林道
② 醍醐丸⇒和田峠
③ 浅間峠⇒上川乗
④ 西原峠⇒数馬
⑤ 鞘口峠⇒都民の森
⑥ 月夜見第二駐車場
⑦ 大ダワ
⑧ 御岳山(長尾平)⇒養沢
※車に収容されるまでの間にRSタグは役員が回収いたします。
▼コースについて
コース上には下記のような表示をおこないます。
危険な箇所にはテープやロープ等を設置して注意を促していますが夜間や疲労などにより集中力、判断力が低下しているときなどには充分注意して走行(歩行)してください。
① コース案内板(小旗又は矢印標識)は約400m毎または分岐地点。
② 距離表示 5km、10km、15km、20km、25km、 30km、35km、40km、45km、50km、55km、 60km、65km、70km、あと5km、あと2km
③ テープ(コースで不明瞭な部分とはみ出しを禁じた部分)
④ 点滅灯(全コース)
⑤ コース案内板、点滅灯、テープ等が見つからない場合は、コースを外れているかもしれません。コース案内板のある所まで戻るようにしてください。
▼交通規制について
スタート直後の檜原街道の横断は、先頭通過後5分程度で規制が解除されます。交通規制解除後は警察官や役員の指示に従い歩道を通って走行してください。
▼トイレについて
トイレはコース上に13ヵ所(今熊神社、今熊山展望台、浅間峠※、三頭山避難小屋、月夜見第二駐車場、御前山避難小屋、大ダワ駐車場、大岳山荘前、奥の院分岐、長尾平、御岳神社、日の出山、金比羅神社)あり、案内板で表示してあります。
※浅間峠(第1関門)の仮設トイレでは、配布する携帯トイレを利用してください。
▼装備品について
・装備品として、競技中はマスクを携行することを推奨します。リタイアポイントでテントを利用する際やリタイア車に乗車する際は、出来るだけマスクを着用してください。
・推奨装備品としては、防寒具兼用のレインウエア、水2リットル以上、行動食、ライト、携帯電話、ファーストエイドキットを推奨します。
ゴミ袋を雨具にするような安易な装備は命取りとなり大変危険です。
・ライトは予備電池及び故障に備え予備ライトの持参をおすすめします。
・その他本人が必要とする装備品は制限しません。携帯装備の不足は、遭難の原因となりますので、必ずご用意ください。
▼補給について(水分)
水2リットル以上を持ってスタートすることを推奨します。長い登りが続きますので、知らず知らずに脱水が心配されます。早めの水分補給を心がけてください。
スタートから約42km地点の月夜見第二駐車場では0.5リットルのペットボトル3本以内(スポーツドリンクまたは水)の補給を受けることができます。
その他、天然の水場がコース上または付近にあわせて3ヵ所、案内板で表示してあります。
<水場>
- 大岳山荘の200m先
- 綾広の滝上部(御岳1.5km手前)
- 御岳神社の手水舎(てみずや・ちょうずや)
<食べ物の補給は一切ありません>
▼応援の方やチーム同士、選手同士のサポートは失格行為です。
水分並びに食糧の補給やサポートを、他の選手、役員、応援者などから受けることはできません。また選手自身による水分並びに食糧の不正補給も同様に失格となります。
▼一般登山者とのルール・マナーについて
コースはレースまたは選手のためだけに規制をかけているわけではありません。登山者やハイカーなど山を楽しむ多くの人と共有するものです。お互いに譲り合いの気持ちで行動し、狭いコースでは立ち止まって声掛けて道を譲りましょう。
山の基本は上りが優先ですが、状況に応じて、お互いが気持ちよく安全に通行できるよう対応しましょう。歩いている人に出会ったときには、必ず走ることをやめ歩いてすれ違う、または追い越しましょう。
特に後ろから前をいく人に近づくときは、相手を驚かせないように、少し離れたところから声を掛けるようにしましょう。上りを優先としてコース上でのすれ違いや追い越すしをする場合は、走行から歩行に切り替え、充分な間隔をとりながら声を掛けるように心がけてマナーを守ってください。
人が多いエリアでは熊などの野生動物と遭遇する可能性も低いことから、熊鈴の使用はお控えください。
またフィニッシュ前の住宅地や地域の方が生活される場を走行する際は、熊鈴を鳴らさないように配慮してください。
▼避難小屋について
コースには、三頭山避難小屋、御前山避難小屋(コースから200m水平に離れている)の2ヵ所があり利用もできます。その他に綾広の滝上部手前と日の出山には東屋がありますのでご利用ください。※御前山避難小屋の湧水は、飲用に適していません。また枯れている場合もあります。
▼自然保護について
東京都西部に広がる広大な自然林は、国立公園の保護地区にも指定され都民のかけがえのない財産です。動植物の保護のために、コースから外れたところを通行することや、ショートカットして植物を踏まないようにしましょう。外来種や地域外の植物等が持ち込まれないよう、大会で使用するシューズの泥はきれいに洗浄して持参していただき、会場で掃き替えてから参加してください。また、スパイクシューズは植生を傷つけ、計測マットを破損しますのでスパイクシューズでの参加は禁止です。
関連リンク:自然への尊重と未来 (hasetsune.jp)
▼特にお願いしたい事項
(1)トレイルからの逸脱禁止:登山道から外れることは禁止されています。特に自然保護に必要な場所には逸脱禁止のためのコーステープにより制限を設けます。
(2)ショートカットの禁止:コース上の一部をショートカットすることは、植生にダメージを与えるため禁止されています。ルートを確認しながら進んでください。
(3)用便について:トイレが設置されている場所では、そのトイレを必ず使用してください。止むを得ない場合に携帯トイレを使用し、紙を含め使ったものは必ず持ち帰ってください。
(4)採取と損傷禁止:動植物、菌類、岩石などの採取や損傷を絶対に行ってはいけません。
(5)自然保護法の遵守:国立公園内は自然保護法に基づく規制があり、自然の保護と適切な利用が促進されています。これらのルールを遵守し、国立公園内での大会を楽しみつつ、自然環境を尊重しましょう。
▼国立公園内 特別保護地区での特別ルール
“都民の森” の一部エリアで「歩⾏区間(約1,9km)」を設けます。指定された地点から終了点までは歩⾏してください。その区間では原則追い越し禁⽌としますので歩道をはみ出さないようお願いします。ただしエリート選手に限り、歩⾏区間のルールは適⽤しません。
関連リンク:【重要】競技方法の変更について
▼環境美化について
コース上でゴミを捨てた場合失格になります。ゴミは絶対に捨てないでください。ゴミは自然環境や景観を損ない、野生動植物に悪影響を与えます。
・自分のゴミは持ち帰るが基本です。
・ゴミを見つけたら拾って持ち帰りましょう。
・会場では、ゴミの分別にご協力ください。
・武蔵五日市駅構内のゴミ箱は利用禁止です。
・みんなの山をみんなで大切にしましょう。
▼レース中の事故や違反行為をみかけたら
コース上には、選手として走りながら万一の時には事故への対応や審判活動に携わる選手マーシャル(移動審判)がザックに赤いマーシャルマークを付けて走っています。事故や違反行為を見かけたら、本部または近くの役員か選手マーシャルにお知らせください。
マーシャル選手が装着するマーク
大会運営本部:9月下旬までにご案内予定
予めお持ちになる携帯電話に登録してください。
救助が必要な時は、大会本部に電話をするか、他の選手に事故の様子を伝え、役員へ通報をお願いしてください。
ケガで動けない時は防寒具を着込み、保温に極力努めてください。落ち着いて安静を保ち、救助の到着を待ってください。夜間ではライトは消灯させず所在をはっきりさせてください。
競技者は競技中に体調不良、その他の理由で競技を棄権 (中断) する場合は必ずコース上にいる役員へ 申し出てください。
競技中は、携帯電話を携行してください。緊急時に連絡を取り合ったり、安全面で問題が生じた場合に 連絡を受けるために非常に重要です。できる限り電源をオンにした状態で競技に臨むことを推奨する。
▼仮装禁止
▼耳の中に挿入又はヘッドセット、イヤホン、耳全体をカバーするヘッドホンを使用することを禁止する。
▼タトゥー(刺青)はウェア等で見えないようにしてください。
▼動物の伴走は認めない。
▼以下の選手は失格となります。
・ゴミをレース中に投棄した競技者
・条件を偽って参加した競技者
・競技規則に違反した競技者
・審判および役員の指示に従わなかった競技者
・規定時間を超えて関門に到着した選手および最終制限時間を超えた競技者
・アスリートビブスを着用しなかった競技者
・定められた水場(自然水)以外での水補給及び食料等の補給を受けた競技者 ・自然保護に違反する行為があった競技者 ・不正行為があった競技者
▼ココヘリについて
・装着前に、電源ランプの点灯状況を確認してください。電池残量を表します。多(緑)→中(オレンジ)→少(赤)
・端末はザックの上部や、ショルダーストラップの上面など、たとえ倒れたとしても体が覆い被さらない位置へ設置ください。ザックの奥に収納することは厳禁です。
・ご自身の端末を持参される方は、必ず充電を行ってからご使用をお願いします。フル充電で2か月程度電池が持続します。
・未装着での参加は、失格となります。
▼当日レンタルされた方
・受付でアスリートビブスと一緒にお渡しします。
・受け取った発信機に記載の氏名に相違ないこと、電源ランプが緑色であることをご確認ください。
・レース終了後の端末はフィニッシュ地点の役員に必ず返却してください。また未返却、紛失の際は有償となり、費用を請求させていただきます。