トレイルランニングは自然の中を爽快に駆け抜ける楽しいスポーツです。自然というフィールドを使用させてもらっているスポーツは、どんなスポーツでも危険と隣り合わせのこともあります。しかし、危険に対しての常識や自然に対する知識、個人の意識を高めることで減らすことができます。また、自然の中で楽しむ他のスポーツに対する尊敬や憧憬の気持ちを持つことで、お互いに安全で楽しくフィールドを分かち合いましょう。自然でのスポーツは自己責任が常識です。
- 自分自身をコントロールする
(常に、人や障害物を避けたり、停止したりできるスピードで走ること)
- 他の人に譲ることや衝突・接触を避ける
(前方を走っているランナーを追い越すときは一声かけ、安全なところで抜き去ること。また、後ろから早いランナーが迫ってきたら、安全な方向に止まり早いランナーを通すこと)
- 危険なエリアで止まったり、コースを妨げたりしない
(ハイカーや登山者に出会ったときは、一声かけ、安全を確認して通り過ぎること)
- 全ての標識や警告に従う
(道無き場所や閉鎖されているコースには入らないこと。サインや警告看板を確認し従うこと)
- 事故が起きた場合には他の人に助けを提供する
(途中で事故や怪我をしている人を見かけたら、落石などのない安全な場所に移動し、近くの人と協力し、消防や警察に連絡すること)
- 自分だけでなく、家族やコミュニティ全体に役立つスキルを持つ
(ハセツネ・ランナーは、日頃からCPR、AEDなどの救命処置を学習し、いつでも対応できるよう訓練しておくこと)
- 適切な装備・食料を用意し、良好な状態に保つ
(トレイルランニングは自然の中のスポーツということを深く認識し、急な気候変動に対応できる装備や食料と水分、地図と磁石を持つこと)
- 自分の限界と能力を知る
(自分の体調管理には万全を期し、体調が優れないときは中止する勇気を持つこと)
- マナーとルールを守る
(トレイルランニングは自然の中を走るスポーツである。スポーツにはルールがあり、フィールドにはマナーがある。大会のルールを守ること)
これらのハセツネ・リスポンシビリティーコードを理解することは、すべての参加者がポジティブで安全な体験を促進し、トレイルランニングの楽しみに貢献します。セルフレスキューを心がけ山岳遭難保険に加入し、常に安全なトレイルランニングをお楽しみください。安全に帰還するのが「ハセツネ」の原点です。そして、それはあなたの責任です。
「リスポンシビリティ・コード」(Responsibility Code)とは
「リスポンシビリティ・コード」(Responsibility Code)は、スポーツを安全に楽しむための行動指針やルールのセットです。このコードは、トレイルランニングなどで、フィールドを利用する人たちがお互いに安全かつ配慮ある行動を取るために守るべき基本的なガイドラインを示しています。